自営業の破産について

人生は何が起こるか分からないもので、大手の会社がいきなり破産することも不況と言われている現代では決して珍しい話ではなくなりました。

これは大手の会社に限った話ではなく、自営業者でも破産する可能性は十分にありますし、開業する際にはそのリスクも背負わなければならないのです。

借金を整理してやり直すために自己破産するという選択肢があり、裁判所で抱えている債務の全てを免除してもらう手続きのことを指しております。

「抱えている借金を支払わなくて良いなんてラッキー」と考える自営業者の方はいらっしゃるかもしれませんが、様々なデメリットがあるのです。

確かに、自営業で失敗して莫大な借金を抱えてしまい、持ち家を売っても大したお金にならない場合は最初に自己破産が思い浮かびます。

「普通の借金を支払わなくて済む」「保証人としての義務も逃れられる」「社会保険の未払いが消える」「財産を手放すといっても自動車や家具は保有できる」というメリットがあるのです。

ただし、「官報に載る」「ブラックリストに載るためカードを利用できない」「一定の仕事には就けない」「マイホームを手放さなければならない」というデメリットがあります。

そのため、「失敗しても自己破産があるから積極的に自営業に取り組むことができる」という解釈はするべきではないでしょう。

不景気の中で小さな自営業者が成功するのは非常に難しいことですし、苦労することも当然のようにあります。

その時々で儲けは変わってくるため、事業の運転資金がなくなるケースは少なくないですし、誰の助けを借りることもできないので自分で得た売り上げが全てというわけです。

自営業の方が自己破産しても直ぐに廃業手続きを行わなければならないわけではなく、資格制限にかかる一定の職業でなければ事業を続けられます。

しかし、事業のために必要な機械や備品は全て財産として処分されるため、実質的に事業を続けられなくなるかもしれませんし、倒産しないとしても赤字が積み重なっていけば倒産せざるを得ない状況になるかもしれません。

つまり、これから自営業で利益を出して生活していこうと考えている方は、自分の夢ばかりを追うのではなくリスクも念頭に置いておかなければならないのです。

「カフェを開業したい」「塾を開業したい」「デイサービスを経営したい」など夢を持つことは大事ですが、しっかりとコンセプトを練り、後悔のない人生を歩み続けるようにしてください。